時を超え安藤昌益先生をたずねて
「時を超え」とは言うものの,つい先ごろとも思える十八世紀の初め,安藤昌益は大館近郊の二井田に生まれた。謎の多い北東北の思想家の語る言葉に日々耳を傾けてみる。(管理人判断でコメント等は随時削除)
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比類無い世界像に
「定外ノ転ハ回リテ大ニ似レドモ,五行ノ進退ナリ。転中ノ定ハ止マリテ小ニ似レドモ,五行ノ進退ナリ。故ニ転定ハ五行・退進ノ一気ニシテ,大ニ似ルハ気ヲ主リテ軽ク,小ニ似ルハ形ヲ主リテ重ク,軽キハ木火ノ進気,重キハ金水ノ退気ニシテ自リ然ルナリ。」(刊本自然真営道 巻一 農山漁村協会版21-343)

 海の外を取り巻いて廻っている天空は木や火の「進気」が支配しているために軽いし,天空の中で小さく固まっているように見える海は金や水の「退気」が支配するから重いという。それら両者は結局,五行の進退運動がそう見えているだけのことで,天空と海は元来一つである。 
 天空も海も「五行・進退ノ一気」とすることで,この世界すべてが同じ一つの物質による一つの運動に帰するという究極の一元論を唱えている。

 ここで述べられている世界像は限りなく無機的かつ合理的なものであり,その世界像だけを取り上げれば,西欧近代の自然科学者たちが指し示した機械的自然観とほとんど変わらないように見えるのも確か。
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【2016/12/08 20:22】 | 日本思想 | トラックバック(0) | コメント(0) |
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安藤昌益の言葉を日々少しずつ聞き取りながら,その真に意味するところについて,自ら問いかける試みを続けてみます。

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